「蒼穹のファフナー」~アニメ復活を予感させた一作

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思えば「蒼穹のファフナー」こそが、
最近のアニメ復活を予感させた一作だったかもしれません。

蒼穹のファフナー

設定は、竜宮島という孤島に住む人々がいた。
一見平和な島のようだが、ある日未知の生命体フェスティムの攻撃にあい、島は一変する。

実は竜宮島はフェスティムに対抗すべく作られた要塞だった。
人類の多くはフェスティムによって滅ぼされて全滅の危機にまで追い詰められた状態。唯一対抗する手段は人型兵器ファフナーでフェスティムと戦うこと。

ファフナーに登場できる人間はフェスティムの因子を持つ人間だけ。

そのため島で生まれた子供は全員が人工子宮で誕生した。

すなわちファフナーに乗れるのは10代の少年と呼ばれる年代の子供たちだけ、ということ・・・。

謎のテリトリーで一見平和に暮らしている生活が謎の敵が現れ、
島や村が一変して、突如人型兵器に若者が搭乗して戦う。
そのあたりの設定は、「新世紀エヴァンゲリオン」に酷似しているといっても過言ではありません。

どちらの作品も暗い空気を醸し出しているところも似ているけど、
違っているのはエヴァの場合、人々が惹かれるのはオタク要素がふんだんに含まれるところ。

エヴァが溶液に体のほとんどが浸かっている登場シーンは度肝を抜かれた。
コンピューターには英語ではなくて日本語を使用。
エヴァにはコンセントが付いていて、電気が必要だとか、
電気が切れたら活動停止になりやがて自我に目覚めて暴走するなど、
本当は人造人間だとかで、やたら細かく謎が多い設定。

その点、「蒼穹のファフナー」の場合は、細かいオタク要素は感じられませんが、
人間同士のつながりに感動要素がある。

竜宮島の子供たちは人工子宮で誕生するため、子供のほとんどは養子で血のつながりのない親子ではあるが、

それでも本当の親子のような愛情を持っていたり、
子供同士が全員ファフナー搭乗員であるから、強い友情で結ばれていて、
お互いを守りたい、島のみんなを守りたい、と実に健気な物語に仕上がっているのです。

エヴァンゲリオンの主役はシンジではなくて、エヴァが主役だと感じます。
どう考えてもシンジよりもエヴァのほうが気になる存在です。

でも「蒼穹のファフナー」の場合、主役は竜宮島の子供たち、とはっきりわかります。
彼らの健気さを見ていると、どうか誰も死にませんように、と願ってしまうのです。

それだけ物語がファフナーではなくて、彼らに照準を当てて描いているからなのでしょう。